再生療法とは歯の寿命を延ばすため、あるいは歯周病で溶けてしまった骨を回復させることを目的として行う外科治療です。当クリニックでも以下のような再生療法に取り組んでおります。
歯周病の進行により失われてしまった歯周組織を再生させる方法です。骨を再生したい部分にメンブレンという特殊な人工の膜を入れます。
膜で覆うことで、骨が回復するまで歯肉が入ってこないようにスペースを確保し、骨の再生が可能になります。
しかし、この人工の膜は吸収されない為、治癒後取り出す必要があります
GTR法と同じように、歯周組織を回復する方法とです。
エムドゲインゲルは、スウェーデンのビオラ社で開発された歯周組織再生誘導材料です。エムドゲインゲルの主成分(エナメルマトリックスデリバティブ)は、
子供の頃、歯が生えてくる時に重要な働きをするたんぱく質の一種です。
現在の科学水準に基づく高い安全性確保の下、幼若ブタの歯胚から抽出精製したもの で、2009年3月現在、世界44カ国 で使用されています。
手術にかかる時間は約1時間前後で、手術後、しばらく休んでいただいた後は帰宅できます。
抜歯は手術日から2~6週間後に行います。
注意:エムドゲインゲルの塗布により、100%正常な歯周組織の再生が期待できるものではありません。
再生の程度・期間等に関しましては担当医にお尋ね下さい。
多血小板血漿療法(Platelet Rich Plasma)とは、本来人間に備わっている自然治癒システムを利用する自己血液を使った再生医療です。
1 採血
2 遠心分離機
3 多血小板血漿抽出
4 組織を伸ばし骨のない箇所を使用
機能的な歯周組織を取り戻すまでには、数カ月から1年程度かかります。
歯周組織が再生する期間、および程度は個人差があり歯周病の進行具合によっても異なります。
術後のスケジュールの詳細も患者さんによって異なりますので、担当医の指示に従い、必ず定期的な検査を受けるようにして下さい。
治療が終了した後も、口の中の衛生状態を担当医に定期的に検査してもらうことをおすすめします。
歯周病を再発させないためには、歯や歯の周りをいつも清潔に保つことが大切です。
担当医と相談しながら、いつまでも自分の歯を大切にして下さい。